引っ越し手続きをネットで一括に(2004年12月、竹内秀樹)

電気やガス、電話の引っ越し手続きをネットで一括して行える「関西手続きワンストップ協議会」の発足について、竹内秀樹がレポートします。

大阪ガス、関西電力、NTT西日本

関西の公益企業など14団体が2004年12月1日、引っ越しの各種手続きをインターネットで一括して行う「関西手続きワンストップ協議会」を設立し、大阪市で総会を開いた。2005年1月末からサービスが始まる。

NHKやアート引越しセンターも
関西情報・産業活性化センター(大阪市)

関西手続きワンストップ協議会には大阪ガス、関西電力、NTT西日本など公益企業と、NHK、JCB、三井住友カード、アートコーポレーション(アート引越しセンター)などが参加した。サービスの運営は関西の経済界でつくる関西情報・産業活性化センター(大阪市)に委託する。会長には吉田和男京都大大学院教授が就任した。

手間を省く
結婚や出産も

2005年1月末にサイトを立ち上げ、ガス、電気、電話の手続きから始める予定。無料で利用できる。引っ越しの際、新旧住所や電話、名前などを書類に何度も書く手間が省ける。事業者にとっても手続き業務や住所不明者の追跡コストを削減するなどのメリットがある。協会では今後結婚や出産などに必要な手続きに関しても、官民連携でワンストップ化を検討する。

水道申し込みもワンストップに(2007年1月、竹内秀樹)

関西手続きワンストップ協議会の引越し手続き一括サービスに、神戸市水道局が参加しました。竹内秀樹の報告です。

神戸市水道局

神戸市水道局は、引っ越し時に、インターネット上で電気やガス、電話などの変更手続きを一括してできる「関西引越し手続きサービス」に新たに加入し、2007年1月29日から受け付けを始める。関西の水道事業体としては初の試みという。

名前や住所、電話番号の基本情報を一度入力
金融機関も

関西引越し手続きサービスは、関西電力や大阪ガス、NTT西日本、金融機関などが設立した「関西手続きワンストップ協議会」が取り組んでいる。利用者は名前や住所、電話番号の基本情報を一度入力すれば、各社の受け付けサイトに反映される。首都圏の引越し手続きサービスとの連携もしている。

ネットから開栓・閉栓

神戸市水道局はすでに2002年から、水道単独でインターネットでの使用開始、中止を受け付けている。年間約16万件に上る開栓・閉栓のうち約5%がネット利用という。

2007年1月29日から

運用は2007年1月29日午後1時から。

電話、ガス、電力の申請手続きを一元化(2004年10月、竹内秀樹)

ポータルサイト

秋山喜久会長(関西電力会長)

関西経済連合会の秋山喜久会長(関西電力会長)は2004年10月4日の定例会見で、美浜3号機の蒸気噴出事故の責任問題について「当面は、再発防止に努めるのがわれわれの使命」としたうえで「会社としてどうするかは一番最後に決める問題。最終、現場の問題を含め社会的にそれなりの責任をとったと認めてもらえる形で、すべてを伝えたい」と述べた。

日本初

また秋山喜久会長は、IT利用促進に向けた施策の一環で、NTT西日本、大阪ガス、関西電力の公益事業者3者を中心に、引っ越し時の各種申請手続きを集約・一元化するポータルサイトを立ち上げる考えを表明した。電話、ガス、電力が連携するポータルサイト事業は日本初。

百貨店、家電量販店も

2005年1月のサービス開始に向け、関西経済6団体をはじめ、産業界、有識者などの参加を得て、2004年12月にも「関西手続きワンストップ協議会」(仮称)を設立する。事業規模は1千万円程度。将来的には、水道など地方公共団体(市町村)の各種手続きと統合するとともに、金融、百貨店、家電量販店などの参加も得て、メニューの充実に取り組む。